ウコンについて
沖縄では、あたりまえのように八百屋さんの店先に並べられているウコンですが、薬臭い臭いと強烈な苦味は、
慣れない人には吐き出すほどです。「良薬口に苦し」の典型とも思えますが、普通の薬にしても、
糖衣錠などで飲みやすくしたものに慣れた現代人の口には、やはり無理があります。しかし、このウコンの効果を信じ、並々ならぬ情熱を注いできた人々により、ウコンは飲みやすい「発酵ウコン」に生まれ変わりました。
発酵ウコンについて |
発 酵 |
微粉砕した秋ウコンを乳酸菌などの発酵菌を用いて、それらの餌としてサトウキビの精糖過程で出来る糖蜜等を加え発酵させます。 |
発酵のメリット |
(1)抗酸化作用 50%アップ
(2)吸収力アップ
(3)苦味と匂いを抑え、美味しく飲み易く |
秋ウコンにこだわる理由
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- 日本でウコンの仲間とされているのは、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種類です。正式に「ウコン」といった場合には、どのウコンを指すのでしょう。ここで注目しなければならないのは、その学術名とクルクミンの含有量です。
- <秋ウコン>学術名:クルクマ・ロンガ・エル
<クルクミンの含有量:~3.6%>
- <春ウコン>学術名:クルクマ・アロマティカ・サリスブ <クルクミンの含有量:~0.3%>
- <紫ウコン>学術名:クルクマ・ゼドアリア・ロスコ <クルクミンの含有量:0%>
- 古来より薬効があるとされるウコンの主成分がクルクミンであることや、
厚生労働省が進めている「がん克服新10ヵ年戦略プロジェクト」でも研究されているのはクルクミンの制癌効果です。
ですからクルクミンをほとんど含有しない春ウコンや紫ウコンでないことも確かでしょう。
つまり、ウコンとは秋ウコンのことなのです。
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ウコンの産地 |
沖縄産からインド・アレッピー産に産地を変更した理由には、ウコン自体の品質低下懸念、安定的な供給危惧の要因がありました。クルクミン・クルクミノイドの含有量はウコンの生命線です。 |
品質の低下 |
(生物資源利用化学研究所の高速液体クロマトグラフ法による分析結果、
平成17年10月3日) |
産 地 |
クルクミン含有量 |
クルクミノイド含有量 |
2001年の発酵ウコン粒(沖縄産) |
1.96mg/100mg |
2.86mg/100mg |
2004年のポケットウコン君(沖縄産) |
1.86mg/100mg |
2.60mg/100mg |
2005年の純ポケットウコン(インド産) |
3.26mg/100mg |
4.14mg/100mg |
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安定的な供給危惧 |
沖縄県での年間収穫量100トン以下に対して、沖縄直接輸入量400~500トン(日本国内ターメリック年間輸入量 約4,000トン、主としてカレーの黄色色素に)
インド・ケララ州(KERALA 西南端部)、アレッピー産(ALLEPPEY) 通常年ターメリック年間収穫量 3,500トン、 クルクミノイド含有量 5.0-5.5%
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安心・安全なウコン |
購入先 |
Kerala州で独自の研究室を持ち、集荷した原料にLOT番号をつけ、その品質を分析している上位1~2の企業から購入
(日本の商社経由で) |
トレーサビリテイ |
各袋にLOT番号あり、追求し易い |
購入形状 |
5-10mmに粉砕された固形物の形で
(粉末では何かを混ぜられても解らない) |
発酵 |
発酵させ易い様に、自社工場でさらに細かく粉砕し、
独自の発酵技術を用いて発酵させる |
品質検査 |
発酵前と後にLOT毎に沖縄の研究室に依頼して、
高速液体クロマトグラフィーによるクルクミン含有量を測定する |
滅菌 |
日本本土の製薬会社で高圧蒸気滅菌を行う |
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